組合ニュース No.64

2010(平成22)年5月17日(月)号
春闘要求についての団交(4月21日 18:30~浦安校)

平成22年度春闘要求

1.55歳定昇停止を中止し、従来の60歳定昇停止を要求する。
2.就業規則の不十分な項目の改善を要求する。
 (1)0歳児から2歳児までを養育する教職員の養護介護休暇の取得
3.各校における賞与格差を是正するように要求する。
(以下、組合創立以来継続要求)
4.財政の公開(財務三表の公開)を要求する。
5.私学助成金の署名活動を自由に行うことを認めるように要求する。

組合:22年度春闘要求について伺いたい。

経営:その前に組合の新役員について聞きたい。
(ここで、ある組合員の立場を具体的に質問する。何のためかは不明。)

組合:質問1については本日給料明細にて、55歳定昇ストップを実施したので、すでに話し合う余地は無いと判断した。今後は法的な手段を考えていくつもりである。質問2の0歳から3歳未満までの看護休暇について伺いたい。

経営:法の改正が6月30日に予定されているので、法令違反にはしたくない。したがって現在、その法令を精査しているところである。5月末には理事会が予定されているのでそれに間に合うように努力していきたい。

組合:我々の要求は、現在空白となっている0歳から3歳未満の間を埋めることができないかと言う要求である。今回の改定で解消されるのであれば良いが、そうでなければ是非超法規的にでもこの空白を埋めていただきたい。

経営:現在手に入れている資料では、特別休暇の取得可能日数が小学校就学前の子がひとりであれば5日、二人以上であれば10日と記されている。文面通り受け止めれば0歳児からということになるが 改正法では現在と同じ表現になっているので、もう少し精査する必要がある。
(2009年度に改正され、その文言には「小学校就学まで」となっていた。)

組合:実際を考えてみれば、小学校低学年までの子供を家に一人でおいておけるかということになる。薬の処方条件として親の在宅を要求する場合もある。その様なことからも法にとらわれずにこちらの要求を叶えていただきたい。

経営:それは伺っておくが、授業に支障が出るといった教育と言う特殊な事情も考えなければならない。

組合:次に、3番目の賞与の格差支給について3校とも同じにしていただきたい。今年の賞与についてはどの様に考えているのか。

経営:各校の健全経営を目指すということで、24年度まで現在と同じやり方で行う。今年度については今決算をやっているので、その後ということになる。

組合:もし人件費率が70%に抑えられたらどうするのか。

経営:0.5戻す。下げているのが0.5ずつなので戻すときも同じである。

組合:3校同じ就業規則の基で働いているのだから、そこに生じる格差と言うのは差別である。浦安から他校に異動した場合、かなり収入が減るが、これは懲罰的ではないのか。

経営:それは問題ない。

組合:問題はある。経営側も、浦安の先生の既得権を考えると他校への異動は難しいと言っているという話も聞いている。そうなると異動についても公平さを欠くことになる。その様な部分も含めて、格差は是正してほしい。学園全体を見れば定員は満たされているのではないか。

経営:以前にも言ったとおり、お金を一箇所で管理しているわけではない。

組合:浦安の校舎の建設時には酒々井からお金が流れていたはず。同じ就業規則の中で0.7ヶ月もの差が生じている。例えば浦安から酒々井や船橋に転勤を命じることは懲罰ととられないか。

経営:猶予期間もあるし、懲罰ではない。

組合:異動はそもそも各校の活性化を目的に始まったはずである。格差のためにその目的が違うものになっていないか。

経営:異動はやはり考え方が異なる。

組合:管理職の異動は無いではないか。活性化を考えたら管理職の異動もあるのではないか。生徒が多かった頃、一クラス50人を超えていたときもあった。今浦安にいる先生が現在の浦安校を全て作り上げたわけではない。ところが今は浦安校への異動は栄転。他校へは左遷。年間の収入差がいくらになると思っているのか。我々が採用されたのは鎌形学園である。にもかかわらず、勤務地で収入差が出るのはおかしい。

経営:聞いてはおくが、今までの団交で再三答えてきたことである。それ以上の答えは無い。

組合:学園創立以来の人件費率を出してほしい。

経営:出さない。

組合:経営側のいう健全経営とはどの様なものか。

経営:支出がきちんとできることである。必要なものを買うのも、校舎を修理するのも必要である。その資金が不足する。

組合:支出が滞っているということか。

経営:そう思う。

組合:「思う」では困る。建物のメンテナンス計画をきちんとやっていないからである。そのツケを我々に押し付けるのか。それで給料を下げるのか。

経営:16年度に下げたかった。前K局長が下げた。そのとき人件費率は70%を切っていたが将来を考えたときに下げたかったが、組合で反対した。

組合:受け入れたではないか。

経営:本来もっと下げたかった。あの程度では無理だった。

組合:それは失敗ということか。計算していなかったということか。別荘も買ってしまった、だから給料に手をつけたのか。その別荘を売ったものは原資に組み込んだのか。

経営:蓼科の件は有識者に聞いたが問題は無い。その後売却したが賞与に手をつけてはいない。法的には問題が無いといわれた。

組合:16年度から足りないと言っているのにもかかわらずその時に買っている。

経営:蓼科の件か。

組合:(賞与について)24年までというのはどの様な考えか。

経営:24年まで頑張れば戻るだろうと考えている。

組合:「だろう」では話にならない。きちんと出してから協力を求めるのが筋である。前学園事務局長は何億かの蓄えはあると言っていたが。

経営:給料として出してしまった。

組合:そこに手をつけてはいけない。学園全体では(定員は)割れていない。

経営:毎回数字を出せと言うが、出しますよと言っても取りに来ないではないか。

組合:24年度までと言うのならば、それまでの経営計画を出してほしい。いつも何も出さずに「だめでした」では解決しない。

経営:24年というのは、今の戻しということ。(0.5×3=1.5これ以上戻せないの意?)

組合:支出の健全化を考えてほしい。また、私学助成金の伸び率と人件費率の伸びはどうなっているのか。

経営:全国上がったと言っているが、千葉県では一人当たり数千円程度だった。記憶はあいまいだが、一昨年3月の説明会のときとは違っている。学園の持ち出しが多くなったので、

組合:学園?

経営:言い直す。各校の持ち出し金が多くなったので。

組合:とういことは、学園が持っていたお金があったと言うことか。

経営:そういう意味ではあった。いまそのお金の底が見えるのでどうするか。今後3年間はボーナスは現状どおりとする。Nが言いたかったのは、定員を集めていれば4.5ヶ月のボーナスは払えていたはずだ、ということである。船橋はこの2年ほどクリアーしているが、決算が出ていないので、今年度のことは分からない。

組合:定員確保ということならば何故浦安は4.7から4.5に下がったのか。

経営:それは何度も答えている。

組合:15年度まで船橋は定員を割っていない。さらに借金は全て返済したと会議の席で明言している。そこで借金が無いから独立採算でやれと言った。

経営:借金はあるが「チャラ」にしてやると言った。

組合:いや、会議の席で借金は無いと明言した。どちらが本当なのか。基本金2号についても16年度シュミレーションを作ると言ったが、それの話もない。

経営:船橋校は積み立てができない。他校はやったが。

組合:誰の責任なのか。お金が無いのは。

経営:船橋はお金が無いので2回頭を下げて浦安から借りている。

組合:違う、校舎の建設費のことだ。その借金が0になったと聞いた。はっきりしてほしい。人事の件だが、船橋校は学科があるから異動できない場合がある。県と違って10年ルールのようなものが学園には無い。何を基準に異動を行うのか。学園の腹一つではないのか。だから逆らえない。そんなことでは活性化できない。

経営:必ずしもそうではない。人事権は学園長にある。

組合:どの様に活性化しようとしているのか。

経営:異動対象者には話している。

組合:いや、聞いていない。

経営:話していると思う。

異動経験者:ここにいる私は一切、聞いていない。活性化というならば、それなりのポジションを与えなければ活性化は出来ない。

組合:格差支給の裏には人事の件があるのではないか。

 この後、個人的な話になってしまったので割愛

組合:財務三票の公開の件はどうなのか。

経営:来ればいつでも出せる体制はできている。

組合:黒塗りではないか。

経営:あれで十分分かるはずである。

組合:分からないので、(県に提出しているものではなく黒塗りでないものを)出してほしい。また、24年度までの(経営)計画も出してほしい。基本金2号、積立金についても出してほしい。

経営:今はなんとも言えないが、前向きに考えたいと思う。

組合:署名の件だが、もっと大きな輪にする必要がある。生徒へ署名をお願いするのはどうなのか。

経営:全職員が組合員ということではない。一部の組合の考え方なので、好ましくない。

組合:半数を超えたら考えてもらえるのか。政治色があると思っているのか。

経営:そうではないが、組合独自の考え方もあるだろうから、そこが先頭になるのは好ましくないと考える。

組合:協力することが学校全体のためになることなので、お互い歩み寄りたい。毎年同じことを要求しているが、情勢が変わることも考えられるので、毎年要求する。

経営:承っておく。

組合:我々の手元にある就業規則が古いものなので差し替えをお願いしたい。

経営:差し替えをしていなかったのはこちらのミスなのでお詫びする。18年度までは差し替えてあるのでそれ以降について確認する。

組合:ボーナスの提示だが、組合に前もって提示する約束だが、1日前ではあまりにも誠意が無い。

経営:検討する。

組合:先ほどの船橋高の借金のことだが、自分たちで言ったことなのだからきちんと確認して欲しい。記憶に無いのなら船橋に来て確認して欲しい。また、船橋のファッション科の件については改めて団交を申し出るつもりである。

経営:やるかどうかは別として、承っておく。

以上で団交は終わりました。いつもながらの平行線。ビジョンの欠如。一刻も早く経営側と対等に話し合えるだけの力をつけないと大変なことになりそうな気がします。62号の最後にある、給与額の高い学校は、組合加入率が100%に近い学校ばかりです。
私たちの学園は本当に体力が無いのでしょうか。加入率が50%を超えれば、経営側と対等に話が出来るようになります。
そのことはご存知ですか?

※ホームページ掲載に当たり、一部レイアウトの変更をしました。

コメント

  1. 匿名 より:

    組合の皆様へ:
    春闘要求のニュース以来、情報が途絶えていますがその後どのようになっているのでしょうか???