組合ニュース No.59

2010(平成22)年1月20日(水)号
再び団交行われる(その4)

その3はこちら

新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

それでは続きを。

経営:資料は事務に閲覧しに来れば良い。

組合:手数料がかかる。しかも内容は県のものとほとんど同じである。

経営:県のは黒塗りで分からないということではないか。

組合:18年度からはほとんどの項目が黒塗りされている。13年度くらいまではきれいだった。黒塗りはそちらでやったのではないのか。

経営:それでも見る人が見ればちゃんと分かるはずである。

組合:いや、あれでは分からない。

経営:私教連で分析してもらったことがあるはず。

組合:学校から出ている貸借対照表。それで分かるのは単なるバランスだけである。

経営:それで良いのではないか。

組合:こちらとしてはそのバランスが崩れてきた原因を知りたい。もっと細かい内容のものが必要である。

経営:ならば定員が確保できている、バランスの取れている浦安のを見て欲しい。ちゃんと(賞与を)4.5出せる。

組合:4.5が上限か。

経営:人件費比率は70%と言うことになっている。それが経営である。

組合:そうなっているのならば資料を出して欲しいとお願いしている。3月の説明会のときに定員を確保して経営が安定すれば(賞与を)上げるのか、という質問に対し、上げることは考えていないと言った。

経営:4.7の話か。20年以上前の話である。今は上限が4.5。定員が確保できればちゃんと4.5出すといっている。

組合:定員が確保できたら、出すということか。こちらが欲しい資料はバランスシートだけではなく、いわゆる3表全部出して欲しい。さらに細かい月々の収入・支出をふまえ、バランスが崩れた理由を明らかにし、人件費もこうなるという説明をするのが経営ではないのか。また、経営側がこれだけ自分たちの経費、人件費を押さえた上で、まだうまくいかないので先生方の給料に手をつけたい、と。今時、人が集まったら金をやるから黙っていろ、などという経営者はいない。

経営:給料は固定してある。賞与なら問題は無い。

組合:こちらは、学園長の給料を知りたいだけではなく、このような状態になっているときに管理職はいくらもらっているのかも知りたい。16年に給与表を改定したときに、県には無い表を作っている。県では2等級の上限があり、それを超えると管理職と同じ等級になる。ところが学園はその改定によって2等級のままで済むように上限を増やしている。さらに、管理職には8200円毎月の給料に加算している。それで、削っているといえるのか。

経営:先生方の給料をカットする前に管理職の給料を理事会で20%カットしている。

組合:それは誰も知らない。

経営:給料表で分かるはず。それで就業規則を変えている。

組合:いつか分からない。就業規則は違法に変えられ続けてきた。平成17年度にやっと労基法に沿ったものなるまでは。賞与に関しても「県に準じる」という項目がいつの間にか知らないうちに消えている。誰がいつそれをしたのかを知りたい。

経営:もう一度言って欲しい。

組合:以前は賞与の項目の中に「県の人勧に準拠する」というような文があった。それがいつの間にかなくなっている。周知徹底もされずに。なぜ理事会は17年度以前の、その違法性を追求しなかったのか。誰がそれを届ける際に(職場代表の)捺印したのか。我々としては、我々の給料、年収に何の影響も無ければ、理事長や学園長がいくらもらおうと興味はもたない。我々の給料に手をつけるから、経営側はどれ位努力しているのかを知りたくなる。当たり前の話ではないか。

経営:前から言っているように金額は言わない。しかし下げたことは事実である。

組合:では、上げてもいないのか。15年度以降上げたことは無いのか。

  (この後、上げたの、下げたのとやり取りが続く。)

組合:言葉では何とでも言える。今回の団交では納得できるような回答を頂いたとはいえない。出せるものは出すと言って、結局これしか出せないということは、不誠実といわざるを得ない。

経営:そのように言われると困る。出せるものと出せないものがある。

組合:出せないものがあるのなら、その理由を明確にして欲しい。先の地労委では、団交のルールや話し合いの進め方で双方納得したはずである。供述書に捺印した人が変わったからといって効力を失うものではなく、あくまで経営側と組合の協定であるということを忘れないで頂きたい。

経営:一つ確認しておくが、16年の地労委で言った、出せるものは出す、というのは何でも出すということではない。

組合:出せないのならばその理由をきちんと誰もが納得できるものをつけて欲しい。

経営:理解した。

今回の団交での感想

*毎回そうですが、経営側の不誠実なこと。経営に対する責任感の欠如
*「定員確保」に戻ったり、「人件費比率」になったり。要は減らすことしか頭になく、理由は二の次である。故に数字を出すことができない。
*その数字を出さないようにすべく時間稼ぎに知恵を絞る。

というところでしょうか。

年末から私たちの活動に参加の意志を表明してくださる先生方が増えています。共に頑張りましょう!
組合では、まず賞与カット(年額カット)を阻止すべく地労委への提訴を進めています。まもなく公の場で話し合いが始まります。

※ホームページ掲載に当たり、一部レイアウトの変更をしました。

コメント