組合ニュース No.68

2010(平成22)年11月5日(金)号
10月29日の団交報告

議題等については前号を参照してください。

組合:10月6日付けでこちらの要求に対する回答をいただいたが、不十分であり、理解できない部分もあるので、後日文書にて再要求する。

経営:今回から理事に就任(今年4月より就任した学校の顧問弁護士でした)したE理事が団交に出席するので紹介する。

 この後、前回の団交に関する組合ニュースについて経営側から再度要求がありました。内容はニュースでお伝えしたとおりですが、約20分にわたりやり取りが繰り返されました。正確を期すのならば録音をするのが確実なので提案したのですが、これに関しては「検討する」というこれまでと変わらない考えでした。

組合:議題1と2について、計算式は出してもらったが、数値が入っていない。計算値は示せないのか。

経営:その予定は無い。帰属収入などは示してあるのでそちらで計算できるはず。

組合:いや、計算結果の人権比率の数値も出してほしい。

経営:各校、3年分の資料は出しているのでそちらで計算してほしい。

組合:そちらで決めた根拠なのだから、そちらで数値を出すべきである。それで誠意があるといえるのか。退職金を含んだ人件費比率はこちらで計算した。

経営:退職金を含まない人件費率も計算すれば分かるようになっている。

組合:こちらには教育という本来の業務があり、とても忙しい。それでも計算しろというのか?

 この後、経営側から数値を入れながら人件費比率の計算の説明がありました。その結果、船橋の平成20年度の数値は83.6%。したがって、75をクリアしていないので、賞与は変わらないとのこと。

組合:75のラインで決めている?

経営:船橋の場合は教員が多いこともあり、そのラインが75。急に下げても困るだろうから0.5ずつゆっくり下げる。今年は、前年度クリアしたので、0.5上げた。

組合:すごろく式か。どこまで下がるか上げ幅については今まで示されたことが無い。先生方は誰も知らされていない。

経営:17年の3月に言った。資料を出して説明したはずである。

組合:説明を受けたときに、「プラスは考えているのか」と聞いたところ、うつむいて「今は考えていない」と発言した。数字のついた紙一枚だけで、格差の説明の紙はない。

経営:団交の時にも言った。

組合:いつまでやるのか?

経営:24年までである。

組合:その根拠の資料を要求しているのに、何も答えが無い。

経営:24年度までに何をする、というのではなく、努力目標である。それなりの計画書はある。

組合:それでは、我々が協力していくことが何も示されない。その計画とはどの様なものか?

経営:定員を確保すれば70%は切れる。

組合:船橋では急にファッションデザイン科の募集停止、普通科の定員増の通達があった。実際の現場を見ないで生徒を集めて来いといわれても困る。24年度以降はどの様にするつもりか?

経営:理事会で考えて行く。決めたことなので、きちんとやって行く。我々もすでに箱(校舎)があるので、それが空かないようにやってきている。ファッション科については約10年間見てきて、3年前には主任にも言ってあった。しかし、集まらないので決めた。

組合:ファッションの40名が普通科で集まらなかったらどうするのか?

経営:ファッション科では集まらない。普通科なら見込みがある。

組合:知恵を出して良くしようと言った。また定員を割ることになったら、学園長は責任を取るといったがどの様に責任を取るのか?我々は浦安・酒々井・船橋とそれぞれで一生懸命教育活動をしている。そこに差は無い。それなのになぜ学校間で差をつけるのか?納得できない。何がマイナスと評価されているのか?(経営者はマイナス点について答えてない)

経営:責任は取ります。経営側としては、経過も大事だが、結果で評価する。集まらないのは先生方の責任だとは言っていない。

組合:賞与で格差をつけたというのは暗に先生方の責任であることを示している。

経営:失敗した責任を先生方に押し付けてはいない。また失敗したとも言っていない。ただ、各校20年を経過したのでひとり立ちしてもらう。(独り立ちって何?)

組合:でも、法人会計は一つである。また格差をつけるというのは評価しているということである。

経営:一つの法人であるが、それが支障をきたすとは言えない。企業ではあるのだから。私学経営は企業的考えということもある。

組合:では平成11年より学園長はなぜ年俸制にしたのか?なぜ会計を公表しないのか?企業としてとらえた場合の説明を聞きたい。

経営:県内で公開しているのは2,3校しかない。残りの51,2校は公開していない。

組合:しかし、賞与で格差支給をしている学校は一つも無い。

経営:東京の私立で賞与の格差支給を行っている学校がある。

組合:そこでは同じように異動はあるのか?

経営:それは分からない。

組合:それは大学を併設している法人か?

経営:そうである。千葉県内にも高校を持っている。

組合:それは何という学校か?

経営:相手に迷惑がかかるので言えない。

組合:その学校でも同じような問題となっているのか?

経営:聞いていない。

組合:法人名は言えないのか?

経営:言えない。

組合:ある法人の例では、ある時期までその学校での採用だったので異動は無いが、その後の採用では規則が変わり、異動はあるということである。その既得権はきちんと守られている。なぜ学校名を言わないのか?言えば我々を説得しやすくなる。

経営:言わない。

組合:何故、学園は格差を行うのか?

経営:さっきも言ったが、過程も評価するが、結果も全体の責任である。

組合:ならば会計をオープンにするべきである。

経営:組合ニュースの訂正に数字を書いておきながら、何度も何度も我々の給料を聞いてくる。

組合:それは、普通の経営陣であればまず自ら報酬に手をつける。経費を節約する。それでもだめならばすべてを明らかにして、ここまでやったけれども立て直すことができない。職員を納得させてから一般の給料に手をつける。これが常識である。うちの場合、逆に管理職の手当てを36,000円から40,000円に上げている。

経営:それはその通りである。ただその前に一度下げている。

組合:下げたものをまた上げている。そんな学校他には無い。19年度から格差支給を始めて、なぜそのタイミングで管理職は上がるのか?

経営:組合の方が(我々が)1億、2億もらっていいというのならば、その様なこと言わないほうが良い。

組合:こちらの給料に手をつけないのが条件である。次に、酒々井校のグラウンド工事に関する公開入札の件だが、資料の提示が無い。

経営:こちらは公開入札とは言っていない。

組合:来れば見せると団交で言った。

経営:入札とは言ったが、公開とは言っていない。

組合:入札の資料は見せてくれるのか?

経営:教えない。団交の対象にならない。

組合:見せるといったではないか。これは人件費以外の30%の使い道である。

経営:何のために団交があると考えていますか?団交は労働条件についてです。いま、人件費比率を問題にしているので、これ(入札)は直接関係しない(から団交ではやらない)。グランド工事は経費ではなくて、新規構築物になり、1号基本金にあたる。借金をせずにやる方向で考えている。

組合: 1億かかるのであれば、それを労働者の賃金に回せないのか?

経営:学校を経営している以上、新しいものや修繕はやっていかなければならない。これは酒々井校の問題なのだからこの場で話すことではない。酒々井校で質問されれば答える。

組合:減価償却期間はどれくらいか?

経営:10年である。10年に一度はどこでもやることである。

組合:やるべきことに優先順位があるではないか?

経営:あなた方が考えることではない。

組合:仕事を押し付けるだけが管理職か?

経営:酒々井の職員ではないので拒否する。団交は何でも聞ける場ではない。

組合:設備よりも、人材ではないのか?

経営:設備は大切である。2号基本金の積み立てはやっている。船橋は資金が無いが、酒々井は若干ある。

組合:先日、学校の施設を借用したときに、学園内の他校の先生が校内にいる(そこの学校の職員と行動をともにしている)ということで、部外者用の施設使用許可ということになった。仕方なく出したが、学園内の先生なのに外部という、その様な発想はおかしくないか?

経営:もともとそういうものである。グラウンドの件も団交で話すものではない。団交はあくまで労働条件について話す場である。

組合:我々は機械か?学校開校の初年度から働いているのに、今我々が問いかけていることに関して、経営者は関係ないと言ってばかりではないか?

経営:きりがない。団交とは労働条件を話すところ。

組合:就業規則についても、我々の知らないところでどんどん変えられている。

経営:それとグラウンド工事は関係ない。

組合:皆何も知らないうちに色々なことが行われてしまっている。だからこのような話題に広がってしまうだけである。しかるべき普通の交渉ができない。

経営:それなりに対応している。就業規則についてはきちんとしている。

組合:いや、ずさんである。今年度になってから書類の閲覧規程が改定になったが、組合に示されたものと、閲覧用に職員室においてあるものの内容が違っているのを知っているか?2種類あるということです。閲覧可能な年数が異なっているが・・・?

経営:確認する。

組合:職員検診の再検査に関する特別休暇についても、3日と言っていますが、知らない先生がたくさんいる。大きい病院にいく場合、3日では無理である。なぜ3日と日数を減らしたのか?労働条件を改定するときに、その労働条件を全員に配られてないし具体的説明も数字も無く、交渉もできない。

経営:再検査の件は皆に言ってある。日数については考える。

組合:車庫飛ばしの件に移るが、書類を見せるといったにもかかわらず、まだ見せていないが、・・・?

経営:団交で話す内容ではない。(以前自分から見せると言った)

組合:証明できないのであれば、便宜供与ではないのか。

経営:答えるべきではない。プライバシーの侵害である。

組合:アルバムの件はご存知か?

経営:その件は(新しい理事に)話していない。

組合:車庫飛ばしは違法ではないのか?

経営:「車庫飛ばし」といったのはそちらではないのか?(組合員ニュース No.61その2を見てください)

組合:いや、そちらである。証拠を見せると前回の団交で約束したではないか?

経営:便宜供与ならば問題だが、調査の結果特段の問題はなかった。車検証は見ていないが、知っている。

組合:親族による調査でしょう。後日他の席で議論したい。前回の団交で話が出たが、教材企画について。

経営:それについては議題に無い。

組合:学園とは、資本、貸借関係、労働関係、一切かかわりが無いのか?教材企画の役員と兼務している本部役員はいないのか?

経営:いない。

組合:事務所についてはどうなのか?

経営:4年か5年、もう少しか、浦安校にあったことは事実である。我々がやったことではない。相応しくないという事で移動した。

組合:車の件は話さないのか?

経営:個人のことはやらなくて良い。そんなことに答える必要がないと新理事から言われている。

組合:過去にあったことを反省していない。

経営:K先生の件は、学校に損害を与えていた。車庫飛ばしの件については損害を与えていない。

組合:教育現場にいる経営者にそんな疑いがある人がいてもいいのか。もし本当だったら大変なことになる。

経営:仮の話に答える必要は無い。

感想  経営者の責任の取り方を知りたい。今回の団交は今までと違いまるで法○のように経営者側から展開された団交でした。

※ホームページ掲載に当たり、一部レイアウトの変更をしました。

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