第3回団交報告② 令和4年9月6日 浦安校
事案に対する学校側の対応について、時系列に沿って検証~
やはり、問題になるのは、生徒及び教員に対するアンケート調査だった!
生徒アンケートが、本案件の事実調査と言えるのか?
副校長 6月2日に当該生徒の所属するクラスでアンケートをとってます。で、そこから他にも。
組 合 6月2日にアンケートというのは、正確にどういう設問でアンケートをしたんですか?
副校長 「こういうような状況で今までにも具体的にありましたか?」という。
組 合 なんという設問でしたか?もう一度。
副校長 つねられる、殴られる、あと蹴られるでしたっけ。
弁護士 蹴る…。
副校長 そういう項目をあげて、具体的にそういう事をされた経験がありますか。
組 合 それは「鈴木先生が」じゃなくて、教職員からそういう事をされたことがありますかというアンケートですね。それを6月2日に?
副校長 はい。
組 合 何のために?
副校長 当日にそういうことをやられたという生徒、実際につねられた生徒がいますね。
組 合 6月1日にそういう報告を聞いて、それで6月2日にもうアンケートをとったんですか?1日にそういう話があって2日の日にアンケートを作成して。
副校長 とったのは、昼ちょっと前くらい。
組 合 それはね、どう考えても非常に不自然な対応ですよ。で、教職員に聞いたというのは6月の6日ですか?
副校長 こちらの質問にも答えてもらえますか?
組 合 何の質問ですか?
副校長 アンケートを2日の日にとることが、どこが不自然なんですか?
組 合 不自然でしょう。まず鈴木先生から、あるいは当該生徒から、事情をちゃんと聞かないで、何でアンケートになっちゃったんですか?やっぱり不自然です。
副校長 子どもたちからこういうかたちでありました。親たちからありました。(話し声がして聞き取れず)
組 合 保護者から「他にもそういう事があるんですか?」と訊かれたら、そのまますぐにアンケート作っちゃうんですか、この学校は。
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副校長 基本的には事実確認を急ぐべきだったので。
組 合 事実確認を急ぐべきだからアンケートをやったと。
副校長 そこから出てきたものが……一つの調査の仕方だと
組 合 それ以降、あまり調査してないですよね。
当該の生徒や当該の教員から、まずどういう事情でそういう事が起きたのかという調査をする前に、アンケートをやっちゃったということですね。
副校長 そこに齟齬はありませんでしたので。
組 合 重大な齟齬じゃないですか。
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組 合 アンケートがどんなアンケートで、対象の生徒は何人で、その中でどういう結果になったのか。あくまでアンケートですからね、アンケートの内容が事実かどうかという確認をしたって話も聞いてない。記載したことが事実か確認しないアンケートって、書きっぱなしのものですからね、それが事実かどうかわかりません。
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組 合 2日に生徒へのアンケートがあったと、でもそれは事実関係の調査とは到底言えないものです。それは生徒にこの学校で体罰があったかどうかを聞くものだから。それに書かれた内容が事実かどうかの調査を行ったという話も聞いていません。
だからそれは、今回の懲戒免職の証拠にも根拠にもなり得るものではない
と思っています。
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学 園 すみません。え~と、昨日ね、千葉地裁から理事長宛に、鈴木教諭から※地位保全仮処分申し立て書が提出されまして、学園に届きました。ですので、ここでいろいろ質問とか確認事項ありますけれども……。
組 合 何が言いたいの?よくわからない。端的に言うと、仮処分の申し立てをしてそれについて審尋があると、そういう通知が来たから、これからの団体交渉に応じられないって言っているの?そんなこと言えないでしょ全く。やめてくださいそういうのは。
以下、次号
※地位保全仮処分と賃金仮払い仮処分は、解雇された労働者が、解雇が無効であるとしてその効力を争う場合に申し立てる仮処分です。賃金仮払い仮処分が認められた場合には、認められた支払額を認められた期間について雇用者に支払う義務が生じます。
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