ついに裁判は本訴に突入!
11月24日に鈴木教諭弁護団会議が行われ、今後の行動方針が決定しました。内容は
令和4年(ヨ)第1003号 仮処分命令申立事件
債権者 鈴木和則
債務者 学校法人鎌形学園
2022(令和4)年11月15日の期日に債務者から提案がありました「復職には合意せず、一定期間の賃金の仮払い」との提案について債務者弁護士へ11月25日付けで債権者の意向を連絡します。
債権者側としては、本訴を提起し、本訴で解決をしたいと考えております。
そのため、一審判決が終わるまで適正な金額が支払われるということであれば、和解に応じる意思はあります。
以上
(これまでの経緯)
鈴木先生は、鎌形学園教職員組合委員長として労働安全委員会開催や同窓会会計報告の開示を求めてきた。そして学校には5月労働基準監督署より是正指導が行われた。
6/ 1(水)体育の授業で指導のため男子生徒の胸を長袖体操服の上からつねった。(これは体罰と認めている)生徒の訴えを養護教諭が管理職に報告。管理職は生徒への事実確認(今までは生徒指導部へ指示があった。)もせず、出張中の担任に保護者に電話連絡するように指示
6/ 2(木)いきなり昨日の男子生徒のいるクラスだけ体罰ついてのアンケート実施。生徒への事実確認もなく放課後鈴木先生を校長室に呼び、詳しい事情聴取もせず自宅待機を命ずる。
6/14(火)第1回弁明で校長室に呼ばれ、胸をつねったことへの謝罪を申し出る。しかし、校長は自主退職を提案。
6/17(金)学園本部にて千葉県3校の校長・事務局長会議があり、理事長も同席していたところで、懲戒免職が決定。その後、船橋校にて第2回弁明で校長より乳首をつねった(話が変わっている)性的事案だから重い処分が考えられるので自主退職を提案される。
6/20(月)懲戒免職の通知。
これは、最初から組合委員長である鈴木先生を学校から排除することを目的とした、組合つぶしと教職員の言論封殺を狙った不当労働行為である。組合として教職員の仲間として絶対に懲戒免職処分を撤回させ、職場復帰させなければならない。
7/19(火) 第1回団体交渉 懲戒免職処分の撤回を要求。(学園側弁護士出席)
理事長の出席を要請
8/ 8(月) 第2回団体交渉 鈴木先生の処分決定に重大な瑕疵・生徒への対応の問題点もあり、
あらためて理事長の出席を要請
9/ 6(火) 第3回団体交渉 理事長の参加できる日を何度も確認していたが、直前に不参加となる。
9/15(木) 第1回審尋(裁判) 裁判官より和解交渉が提示される。
学園側は金銭解決、鈴木先生は職場復帰をもとめる。
11/15(火)第2回審尋(裁判) 裁判官より1年間の賃金仮払いの提案。
解雇無効については、本訴で判断との提案でした。
11/30(木) 第4回団体交渉が予定されております。(今回は理事長からの話を直接伺いたい。)
12/1(木) 第3回審尋(裁判)があります。
議題は「懲戒免職 の白紙撤回要求」「懲戒規定の明確な基準公開」
「教職員に対しての、体罰・パワハラ・セクハラの問題に関する意義ある研修の実施」です。
今回は未組合員のみなさんにも多方面にわたりご協力ご支援いただきました。御礼申し上げます。今後、このような不幸なことが先生方にも起きないように、労使の健全な関係を目指して活動していきたいと思います。ぜひ先生方も組合活動に興味を持って、参加していただきたいと思います。
「組合ニュース」は組合HPに載せています。https://www.gakkan.jp です。過去の記事も見れますし、閲覧者のコメント記入欄もあるのでみてください。
最後に、ある女性の先生から相談を受けたのですが、管理職に部屋に呼ばれた時にどのように対処したらよいかと質問を受けました。私は、まだ始末書を書かされたことがないのですが、セクハラ・パワハラを受ける可能性もあるので1人では行かない。必ず証人になってくれる人と一緒に行くこと。管理職から言われたことは録音しておくか、必ず記録に残すこと。これは自分の身を守るための基本です。そうすることで管理職や同僚も発言に気をつけるでしょうし、トラブルを避けることにもつながります。もしそれでも嫌なことを強要されたたら訴えるべきです。しかし、証拠となる資料は必要ですから記録は取っておきましょう。私も平成26年から管理職に言われたことは記録してあります。その時の「パワハラで訴えても立証は難しいよ」と薄ら笑いを浮かべていた人の顔は忘れません。
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