団交報告 令和4年7月20日 浦安校
● 事件から処分までの経緯
6月1日 鈴木教諭が指導中に生徒の胸をつねるといった「体罰」行為をしてしまう。
保健室からの報告後、生徒及び鈴木教諭本人からは事情を聞くことなく保護者に謝罪の電話を入れる。
2日 鈴木教諭が自宅待機を命じられる。
自宅待機の根拠等を電話で再三訪ねたが回答はなかった。また、授業のことなどもあるので早く自宅待機を解いて欲しいと要望したが、いつまでとは言えないという回答の繰り返し。
14日 本田校長から呼ばれ弁明(鈴木教諭は「体罰」は認め反省の意を表したが、「わいせつ行為」は否定) その後「自主退職」を勧められる。
17日 鈴木教諭が要望し、弁明のため本田校長と面談。
21日 20日付の「懲戒解雇処分通知」が配達記録付きの速達で鈴木教諭宅に郵送される。
処分理由は生徒に対する「わいせつ行為」とのこと。
23日 本田校長より「到底納得できない内容だとは思いますが、今後この件に関する窓口は、遠藤弁護士になりますのでよろしくお願いします」というメールが入る。
懲戒処分とは、労働者にとっての死刑宣告!その重大な処分決定に至るまでの学園の手続きはどうだったのか?
(以下、団交記録より抜粋)
組 合 問題は、事実関係を調査する一環として、ちゃんと本人からの事情を聞いているのかということ、つまり手続きです。手続きの問題として、懲戒ですからね、懲罰を与えると、教職員の身分にかかわることですから、特に鈴木さんの場合、労働者にとっては死刑と同じですよ。こんなに厳しい処分を与えるとなれば、当然きちっとした手続きが必要ですよね。もちろん生徒に対してもです。
同時に労働者の身分を預かっている校長としては、「これはやっぱり本当にそうなのか」、「これは是正しようのない性的嗜好のある重大な性犯罪的問題である」といった認定ができるような、そんな状況でもなければ、免職という話にはなっていかないと思います。さらに、そんなことがあったのかどうか?だけではなくて、どういう判断が必要なのか?というところまで考えなければいけない。だから、事情をきちっと聞き、事実関係の調査をしっかりした上で、どういう判断をするべきかっていうところまでいって、はじめて、理事長が、「これは事実関係があり本人には是正しようがない問題がある」という認識に至り、はじめて、「重い判断をしようとをしているので自主退職」という話が出てくるのであって、何で14日の最後に、そのような話をされたのか腑に落ちないですね。
アンケートの結果では、「体罰」を受けた生徒は3名!?
組 合 「わいせつ行為」かどうかということは、それについて言えば、はっきりとはしてないですね。
校 長 私が判断することではない!それがわいせつ行為だということは、それはまた別の次元の話という一面もありますからね。私は学校を守っている校長ですから。
組 合 鈴木さんから見れば、弁明の機会で事情を聞かれているわけで、その中で先ほどのアンケートが良いか悪いかわからないですけれど、その文書調査の中で、広く生徒にそういうことを訊いて、その調査の結果、そういうわいせつ行為はあったという判断をしたわけでもない。
校 長 それを含めてですよ。書面(アンケート)で残っているし。
組 合 アンケート調査の結果、そういう訴えをした生徒が一杯いるということですか?
校 長 今のところ3人ですよ。
組 合 当該生徒の3人。
校 長 そうです。
組 合 それ以外からはそういう話はなかった?
学 園 なかったです。だけど、先生からは、書面(アンケート)でもって過去何年間にわたって(鈴木先生が)何人ものお子さんに(体罰を)やったということで、それを含めてです。
組 合 生徒のそういう調査からは他に出てこなかったけれど、教員に対してもアンケートをおこなったんですか?
校 長 はい。
組 合 何のために?
校 長 保護者に電話したときに、このようなことがいつも行われているんですか?過去にもこのようなことがあったんですか?ときかれたら返事しなければいけない。それから、保護者が学事課に報告する前に、こちらから「こういうことがありました」と学事課に一報入れましたので、学事課からは、他の先生も過去にそういうことが行われたのを知っているかと言われたと。
組 合 学事課には何で電話したんですか?
校 長 (大声で)それは親から言われる前にこちらから電話しないと!細かな事件でもオープンにしたい!私は隠ぺいはしませんから!隠ぺいはしませんので!
組 合 そんなこと言ってません。
校 長 私が言いましたから!私が校長が言いましたから!(大声で)鎌形学園は隠ぺいするような学校じゃございませんので!!
理 事 学事課からは、事故があればすぐ報告してくださいと言われているので。
組 合 わかりました。そんな興奮して言われても頭がクラクラしてしまうので。
結局、当事者自身からは事情は聞いていないけれど、それで認定したということですね。それは校長が認定したんですか?そういう「わいせつ行為」があった。その「わいせつ行為」に対して鈴木先生には反省がない。この人は性的嗜好があるんだと。
以下、次号につづく
コメント