組合ニュース No.73

2011(平成23)年6月13日(月)号
団交4月15日の報告 その2

春闘要求
*財務三表や事業報告書などの全面公開
*賞与の格差支給をなくし、4.7ヶ月の支給
*より良い授業と教育の展開のため、専任教員の増加及び常勤への昇格基準の明確化、明文化
*希望退職者制度の規定
*私学助成の署名の教室配布
の5項目について交渉が行われた。

組合:昨年酒々井では、学園本部から賞与が3.1だと言われたらしい。3.1では酒々井の先生方はやる気をなくすと言うことで、校長が本部と掛け合って3.6にしたと言う話を職員にした。これでは浦安や船橋と差が出すぎるので、組合に加入して何とかしようと言う先生方が増えている。船橋でもしていない説明を本部はしたと言っているし、この状態では今後組合に加入しようという意思を持つ先生が増えるのは当たり前である。

経営:していない説明をした、とは、どういうことか。

組合:我々は格差支給について十分な説明を受けているとは思っていない。にもかかわらず、そちらはしたと言う。両者の溝は深い。

経営:こんな話は団交ですることではない。

組合:では専任を増やすことと、非常勤からの昇格について伺いたい。

経営:この話も団交で話すものではない。

組合:なぜか。

経営:学校の経営状況と照らし合わせながらやっていく。昇格については各校の校長の意見を聞きながらやっている。
意見も一歩間違えば、意見を言った人の言いなりになることと思いませんか。本当は誰の意見ですか考えてみるか。

組合:このような話が出たのは、ある先生はすぐに常勤になったのに、そうでない先生もいる。昇格に不公平感があるからではないのか。そういう実例が3校の中のどこかであったから基準を知りたいと言うことになったのではないか。

経営:意見として承っておくが、団交の議題ではない。

組合:専任の数が減っているのは事実。我々の労働条件の改善につながるのだから、団交の議題として適当である。

経営:改善にはつながるが、その分先生方の・・・。(給与が減る)

組合:教員の年齢層の空洞化を防ぐ意味でも、良い人材を育てる意味でも重要なことである。

経営:団交の席で話すことではない。

組合:労働条件の改善。(労働条件は団交の議題になります)

経営:何でもそうなってしまう。組合がそのように扱うことを認めない。

組合:認める、認めないではなく、対等な立場で話をしている。

経営:どこで対等なのか。団交の席上で対等なだけで、普段は対等ではない。
労働者として、普段は、今まで学園の言うとおり一生懸命に働いてきてやっているのに何を言いたいのですか。ちゃんと経営者として尊重してきたではありませんか。見かけだけの働いた振りをしてきたのではありません、きちんと経営者の支払い以上に労働者をやってきました。
団交の席で対等とは、『一緒の部屋に居て、弁護士の言う「議題でない」等ということだけ』で充分だというのですね。そりゃあ普段は一緒じゃないからね、御尊顔を拝しただけでも良しとせよですか。

組合:話を戻す。昇格の基準はあるのか。

経営:大体の基準はあるが、見せる必要は無い。

組合:不公平感を払拭してもらいたい。理事長の裁量もあるのか。

経営:それもある。

組合:他には何があるのか。がんばっている人が常勤になかなかなれないのはなぜか。

経営:一般的に見てもそれはある。何年勤務したらなれるとか、そのようなことを聞きたいのか。

組合:そのとおり。

経営:数字は無い。明確なものは無い。そう簡単ではない。
(上記の部分は矛盾しているところですが、雇用者に対してのいい加減さを感じます。)

組合:基準は無いと言うこと。では具体的に、年数は。 ・・・・沈黙・・・

経営:校長から見て、一所懸命なこと、教科で昇格させる必要があること、年齢が高い場合は考えられない、といった基本的な状況に応じて考えている。

組合:担任が不足するケースではどう考えているのか。

経営:嘱託教諭にすれば担任を持たせることができる。

組合:状況によっては1年でも格上げはありうるのか。

経営:あるかもしれない。

組合:それは例外的。

経営:明確に決められることではない。

組合:平等性を考えれば、ある程度の基準は必要ではないか。今の話では不公平感は生じないと思うが・・・・。だとすると、実際の不公平感はなぜ生じたのか。

経営:教頭や事務局長も交えて協議してやっている。それを本部に上げている。

組合:それでやっているならば不公平感は出ないといっているではないか。それが出ていると言う事実を理解してほしい。

経営:承っておく。

組合:確認だが、嘱託の期間はどうなっているのか。

経営:4月5日から翌3月31日まで。

組合:空白期間がある。

経営:そのとおり。
(嘱託で空白のある状態で担任を2年以上任された人がいたような気がしますが、教育の場の経営者としてこれでいいのですかね。)

組合:どの学校も同じか。規程で最長5年というのは。

経営:そのような規程は無い。

組合:前に規程はあったと思うが。それを(5年を)超えるのは理事長が認めた者なのか。

経営:その事実は無い。

組合:船橋では嘱託が多いので事実を確認している。

経営:それを聞いてどうするのか。余計なことである。何のために聞いているのか。

組合:5年と言うのを記憶しているので基準の存在を確認している。

経営:無い。最初から無い。

組合:嘱託の先生から聞いたが。

経営:内規にはあった。(別の経営者側の発言)
(自分の学校のことも把握してないの?お手盛りが基準で身内には大もり。)

組合:文書としてあった。

経営:止めてほしい。議題とは認めない。

組合:それでは、次の希望退職制度について。

経営:団交は1時間と言うのを守ってほしい。

組合:時間が伸びるのはそちらが誠実でないからである。このことに関しては何度も質問書を送っているが、きちんとした回答が来て無い。

経営:今日答えようと思っていたが、時間が無くなった。

組合:では文書で貰いたい。

経営:出さない。

組合:文書があれば時間がなくなるようなことは無い。

経営:質問の仕方によっては答えられないようなものもある。3回の質問に対して2回文書で答えたが、的を得ていない(と組合側が言ってきている)。

組合:その通り。だから3回目の質問書を出した。簡単に答えられるように工夫している。各校の校長も知っているはずだが、この回答が来ないうちは職員代表は意見書を出さないと言う話もしてあったはず。この3回目の質問書は非常に簡単な質問。これでさえ回答をよこさない。そしてもう時間だから。これは組合無視ではないか。

経営:答えるかどうかはこちらが決めることである。

組合:事実確認。見ていないのか。

経営:見ている。

組合:なぜ回答しないのか。

経営:「イエス」「ノー」では図りきれないものもある。

組合:事実確認だけ(の質問)である。例えば19年に希望退職者を募ったか。「イエス」そういうことである。

経営:分かっているのになぜ聞くのか。

組合:確認のためである。

経営:団交の席で答える。今日は時間が無い。

組合:文書で答えてほしい。

経営:2回答えている。

組合:あれは答えになっていない。そちらが的を得た回答をしないから、ここまですれば答えられるだろうと考えたもの。

経営:次回、この回答をする。

組合:文書でなければだめだ。

経営:そちらが決めることではない。

組合:こちらは、そちらの延長要求も呑んでいる。卒業式があるということで。何回も待たされたので団交でと言うことになったのではないか。そちらは真剣に組合との交渉に臨んでいると言っているが、全く臨んでいない。

経営:そんなことは無い。(団交を断ったことがないから)

組合:文書を要求する。

経営:話は聞いた。

組合:団体交渉を軽視している。最後に、団交での個人的な名誉毀損問題について、前回の団交で、経営側は文書で訂正し謝罪すると言うことだったが、いまだにされていない。これはどういうことか。すぐに回答するはずではなかったのか。

経営:すぐにとは言っていない。

組合:震災で大変なのは理解するが、前回は2月14日(が団交でこの話合いだった)。震災までにかなりの日数があったはずだが。今日は時間が無いと言うことならば、誤りであったことを明確に文書にしてもらいたい。できれば組合ニュースにアップしたい。

経営:それも考えていたが、私の考えではニュースに出す必要も無いと思う。この場で返事をしようと思っていた。文書で書くことはできない。

組合:なぜか。組合ニュースとは違うと言ったが。

経営:個人名を挙げ、誤解を招くような発言をしたのは、誠に遺憾である。

組合:団交の席で発言したのだから、その部分をはっきりさせればよい。

経営:それをニュースに載せたのは組合である。

組合:こちらの責任にするのか。前回認め、皆に分かるようにきちんと訂正すると言ったではないか。

経営:口頭で言う。

組合:口頭ではもう済んでいる。口頭では認めない。

経営:しかし、間違ったことは言っていない。

組合:間違ったことを言っている。「ガソリン代」の部分。

経営:それは単なる間違いと認識している。

組合:単なる間違えで済む問題ではない。きちんと文書にすると言うことではなかったのか。

経営:全てが間違っていたわけではない。

組合:2箇所訂正すると言った。そのような認識なら、まず、個人的に謝罪したらどうか。

経営:個人には出すが、組合ニュースには出したりしない。

組合:困るのか。

経営:出さないでもらいたい。

組合:それは別問題である。前回できるだけ早く出すと言った。

経営:言っていない。

組合:全体に対してきちんと説明すると言っている。組合ニュースに謝罪文を載せるぐらいのことはしないと、謝罪にはならない。組合レベルまではともかく、個人的には早く出すべきである。

経営:自宅に送るのか。文書で出すのはどうかと思う。

組合:文書しかありえない。

えええ、あの団交後のI先生を交えた数名の話し合いでは、すぐにでも謝罪文を全体に対し示すということで、仕方なく、学園長の言い間違いとかいうものを渋々きいただけだそうです。なのにこの有様では学園が白紙にするならこちらも白紙に戻すしかないですね。学園の得意技にはもうゲップが出そう。
もう一つお話、学園側はこの話し合いで事前連絡もなく書記役を1名出席させたので、其の方の退出をお願いしましたが受け入れられず、一方的に記録を取られたそうです。終了後に書かれた内容を確認したいという申し出をしましたが、学園長の命令でさっさと立ち去られたので何を書かれたかわからないそうです。またもや、理事長印の入ったねつ造文を作る可能性あるのでしょうか。
この席で新たに組合員が、学園側から身に覚えがない嫌疑をしつっこくかけられたそうですが、目的は何でしょうか。

※ホームページ掲載に当たり、一部レイアウトの変更をしました。

コメント

  1. 匿名 より:

    「的を得た」ではなく「的を射た」ですよ