2011(平成23)年5月2日(月)号
団交4月15日の報告
春闘要求
*財務三表や事業報告書などの全面公開
*賞与の格差支給をなくし、4.7ヶ月の支給
*より良い授業と教育の展開のため、専任教員の増加及び常勤への昇格基準の明確化、明文化
*希望退職者制度の規定
*私学助成の署名の教室配布
の5項目について交渉が行われた。
組合:今日は23年度の春闘要求についての回答を要求する。
経営:時間内に終わるよう、お願いする。
組合:こちらが要求している資料が出れば終わる。
この後、元職員の出席について質問が出る。
組合:財務三表と事業報告書などの全面公開について回答願いたい。
経営:何度も答えているように、小項目まで出すつもりは無い。経営状態は大項目だけで分かるはずである。
組合:全面公開が無いために不信感を持っている。
経営:全面公開していない学校が多い。私教連加盟校でもほんの数校しかない。
組合:格差支給や定昇停止など、状況が違う。利害関係があるのだから見せるのが当然と考える。
経営:他校の状況は把握しているのか。
組合:格差支給の例は1校あると以前答えているが、他の例はあるのか。
経営:確認していない。
組合:その1例だけで我々には見せないといっているのか。
経営:そのような学校があると言っただけである。
組合:とにかく、格差支給の正当性を示せる十分な説明が必要である。
経営:その議論は平行線。現在示しているもので十分であると考えている。県なども同じ。
組合:過去の話になるが、学園本部事務局長という立場の人が将来生徒減になったときに備えるために、今は我慢してくれと言っている。こちらには会議録もある。さらに地労委でも我々の迷惑にならないようにすると約束している。
経営:その約束を反故にしているというのはそちらの考えである。賞与の減額、格差支給は約束違反だというのか。賞与を下げるのは多くの学校でもやっている。
組合:ここまで来る間に何回も下げている。だからその納得できる理由を示してほしい。
経営:見せる必要は無い。当時の本部事務局長が言ったことが全て約束なのか。
組合:本部事務局長、という立場の人が、職員を前にして言ったことである。3校で同時期に同じ内容で説明をしている。
経営:一度決めたことは、変えてはいけないのか。
組合:変えなければならなくなった理由をきちんと資料を示して説明するのが礼儀。
経営:三表は出しているではないか。
組合:黒塗りでないものを出してくれといっている。小項目まで出してくれとお願いしている。
経営:出さなくても分かるはずである。
組合:こちらは、分からないといっている。我々が不利益を被るのであれば、学園の財政状態、管理職手当のカットなど、数字を明らかにして我々の納得を得るのが普通ではないのか。県などでもそうしている。ところが鎌形学園は未だに大項目しか出さない。
経営:県は小項目まで出しているのか。
組合:そういうことではない。県は誰をいくらカットしたということを明らかにしている。そのほかも精査しうえでやっている。ところで、生徒数が多かったころのお金は何処に行ったのか。相当な額になるが、校舎の返済だけに使ったのか。
経営:他に何かあるのか。
組合:分からないから聞いている。
経営:学校のために使った。何が言いたいのか。
組合:生徒がたくさんいたときのお金は、全額校舎だけのために使ったのかということである。
経営:それでいい。
組合:補助金も含めて、それでいいのか。
経営:学園のために使った。この言い方のほうが適切。
組合:抽象的な言い方はやめてほしい。酒々井校のお金やその他も、全て校舎に使ったのか。
経営:それでよい。他に使い方は無い。ちゃんと学事課や会計士の審査も受けている。
組合:浦安の開校当時、10億の寄付金があるが。
経営:それは知らない。
組合:ちゃんと載っている。
経営:もっとあったかも知れない。
組合:それは校舎建設費の3分の1くらい占めている。
経営:それほどいっていない。
組合:本当か。土地はどうやって手に入れたのか。
経営:県からの払い下げである。
組合:ではそれほどかかってはいない。
経営:そのようなことをなぜ聞くのか。
組合:生徒がたくさんいたときのお金はそんなに必要ない。
経営:学校ができるまでの経緯など、先生方に関係ない。
組合:あるから聞いている。お金は余っているはず。全部を使ったのであればもっと良い校舎ができていると思う。
経営:そのようなことは団交事項ではない。
組合:今までやってきたことをきちんと説明してほしい。10億以上の寄付金があり、その後定員オーバーが続いている。そのお金は全て校舎に使ったということか。
経営:そのとおりである。
組合:ではすごい額の校舎ということになる。土地は払い下げ。
経営:お金は払っている。ただではない。
組合:払っていないのではないのか。
経営:払っている。額は知っているが言わない。
組合:違うのではないか。幕張とどこかが候補に挙がっていたのではないのか。
経営:もし領収書があったらどうするのか。そちらの顔をつぶすことになる。
組合:では出してください。こちらは調べた上で聞いている。
経営:そちらもちゃんとやった方が良い。
組合:そちらが三表の小項目を見せないからこのような話になってしまう。
経営:不必要なものを見せる必要はない。
組合:格差などの、問題が無ければ聞くことはしない。原因はどちらが作ったのか。地労委での協定もある。見せるとまずいことでもあるのか。
経営:まずくは無い。
組合:では見せてほしい。こちらは不利益を受けている。納得できる説明が必要である。会社などでは役員の年俸も明らかにしている。
経営:それは株式会社のこと。何回も同じ回答しかできないが、こちら側としては見せない。
組合:最初の回答に固執している。不誠実団交である。
経営:組合としては、ということ。
組合:一般の先生方もそう感じていると思う。
経営:それは分からない。
組合:説明をしないから皆不満に思っている。
経営:何度も言うが、回答は変わらない。どうしても納得できないのであれば、そちらは民事訴訟を起こしているのだから、それに載せれば良い。
組合:それは考えている。
経営:こちらも合法的にやっているから、上から出せといわれれば出す。この話はきりが無い。納得がいかないのならそのようにすれば良い。
組合:また団交でやるつもりである。そちらがどこまで誠意を見せるかだが。
経営:経営状態だけは大項目で分かる、ということは前から言っているとおりである。
組合:現在の状態になった経緯も知りたい。
経営:他の私学の経営状態も悪くなっている。
組合:他の私学、とはどこか。トップクラスの学園はどうなのか。
経営:上を見たらきりが無い。
組合:比較ではなく、鎌形学園としてはどうなのか、ということ。
経営:きりが無い。毎回同じ回答になる。
組合:最初から拒否しているということになる。今後の団交でもこれが根本となる。では、次の賞与について回答願いたい。
経営:4.7は難しい。
組合:なぜか。
経営:この件については平成24年までは現行でいく。
組合:上げるときは0.5、下げるときも0.5ということか、
経営:その通り。
組合:上限は。
経営:4.5。これは理事会で決定したことである。
組合:書面では出さない。
経営:今メモしたでしょう。
組合:言葉では信用できない。
経営:たくさんの人が聞いている。
組合:そういいながら何回も覆している。だから文書で欲しい、といっている。
経営:これは覆さない。
組合:上限4.5についても、突然出てきた。上げるにしても、「生徒集めればバンバン上げてやる」とか、人件費比率だとか、変わるので明文化して欲しいといっている。
経営:文書にしたとしても、中身はぜんぜん無い。
組合:それでも良いから出して欲しい。ところで、今年はどうなるのか。格差はなくなるのか。
経営:現行どおり。24年まではそれでやる。
組合:現行の仕組みは前々回の団交で突然言い出した。
経営:もうすでにやっている。
組合:そんなのは理由にならない。4.5についても、浦安は4.7出せるが他が下げたから浦安にも我慢してもらって4.5と聞いている。上限などとは言っていなかった。
経営:当時はそうだった。学校は補助金を貰っているから県とのバランスも考える必要がある。
組合:だからといって、3.6に落とす理由にはならない。バランスを言うのならば、管理職手当ても考えて欲しい。そちらの都合のいいときだけ「県とバランス」。県は8200円も付けているのか。
経営:分からない。
組合:バランスなどとっていない。
経営:相対的な「バランス」を取っている。
組合:相対的とは何を言っているのか。
経営:例えば、賞与が4.1から3.9位になった。
組合:3.6だと県より低いではないか。
経営:県が3.9だから、4.5で抑える。
組合:賞与だけか。
経営:そうではない。
組合:県と比較して下げているのはこちら側。自分たちについては全く見ていない。理事長や学園長だけではない。管理職手当についても同じである。見ていない。
経営:では言わせて貰うが、以前ある先生が「私たちの給料に手を付けなければ、理事長や学園長が1億、2億貰っても良い。」と言っている。それを肯定していたではないか。
組合:手を付けなければ、今でも良いと思っている。文句は言わない。我々の給料に手を付けなければ。
経営:将来的にそうなった時に、文句は言わないのか。
組合:手を付けなければ、言わない。それで学校経営がきちんとできれば何の問題も無い。
経営:金額は?賞与5.2、5.3?に戻したら、理事長、学園長は1億、2億貰っても良いと。
組合:給料も戻せば。
経営:極端な話である。
組合:なぜまたこんな話をしたのか。逆は困る。こちらを削って、自分たちを上げるようでは。年俸を明らかにして、責任を取っていることを示したらどうか。
経営:賞与や給料を減らしても、理事長とかそういう立場の人の給料を明らかにしていない学校もある。
組合:ところで、学園長は10年くらい前、校長だったときに年俸制に変わったようだが、それはなぜか。
経営:理事長、学園長の給料は理事会が決めている。
組合:校長であれば、就業規則で給料は規程されているはずだが。
経営:後に学園長と言う名称に変えたが、当時から学園長的な立場であった。それを明確にするために、後に学園長に変えている。
組合:校長と言うことで、学事課に届けているのではないか。
経営:私学なのだから、先生方にとやかく言われる筋合いはない。
組合:就業規則に則るべきである。
経営:理事会の議事録にある。
組合:それを見せないと言っているではないか。理事会の議事録は無いと言ったり、あると言ったり。どうなっているのか。
経営:議事録はきちんと取っている。
組合:無いといったではないか。先ほど、これだけの人間が聞いているのだから文書は要らないといったが、こんなことがあるから、信用できない。
経営:見せるようなものは作っていない。
組合:我々が議事録の開示を要求したら、そちらは「無い」と答えたが。
経営:こちらの失言はあったが、議事録は毎年県に報告する義務がある。従って議事録はある。
組合:後日開示要求をする。さて、3月に理事会があったようだが、賞与についてはどの様になったのか。数字を示せるか。
経営:5月末に監査が終わるので、はっきりいえないが、人件費比率によって、0.5ずつ上がっていく。
組合:今年はどうなるのか。
経営:浦安は上限の4.5。
組合:船橋は。
経営:75%は切れる見込みなので、4.1から4.5に上がる見込みである。
組合:酒々井は。
経営:来週監査があるが、人件費の見込みは明るい。
組合:いくつになるのか。
経営:昨年は3.6だから。
組合:0.5上がるのか。
経営:3.6って半端だね。
組合:半端じゃなくて、Nさんあなたの立場はうちの学園の何なのか。
経営:今座ってます。
組合:職名、言ってください。
経営:嘱託です。
組合:学園事務局長ではないのか。
経営:一応見込みだから、そのとおりになるかは分からない。
組合:見込みで提示してもらえば、こちらでも協議して、もっと上がらないか、と言うことにもなる。何も数字が提示されないと春闘にならないので、聞いている。最終決定だという認識は無い。
経営:酒々井は昨年3.6だから、0.5上がって4.1の予定である。
経営(別人):ちゃんと見通しだということを確認した。
組合:その数字を基に検討する。認めたわけではない。酒々井をもっと上げてくれと言うかもしれない。できれば来月に団交を申し込む。
この後、経営側はあくまで予定だと言うことをしつこく確認する。
つづく・・・
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