組合ニュース No.69

2010(平成22)年12月22日(水)号
2010年12月3日の団交報告(その1)

今回の議題は
1.賞与の格差支給について
2.55歳で定昇をとめることについて
3.酒々井校グラウンド改修について
4.平成22年11月5日付で学園に送付した個々の内容について
5.職務に専念する義務の免除に関する規程の運用について、の2の2号(3)について
6.本学園事務局長の車庫飛ばしの件

の6項目で、事前に学園の財務三表、酒々井校のグラウンド入札に関する書類、事務局長の車に関するもの、及び帰属収入の細目及びそれ以外の大項目の細目、の4つについて資料請求しましたが、拒否されました。また、団交会場について、組合は船橋校を希望しましたが、これも浦安校で行うとの解答でした。結果、師走の金曜日ということもあり、交通渋滞の影響で、開始が約1時間遅れてしまいました。

はじめに、初めて団交に出られた先生について、組合員であることの確認がなされた。

組合:議題の1について、格差支給についての基準を示す文書は用意したのか。

経営:そちらは、我々がどの様に解答したと理解しているのか。

組合:不十分であると判断しているから要求している。

経営:各校で説明している。

組合:55歳の定昇停止についてはやったが、格差支給についてはやっていない。

経営:格差支給についてもやっている。0.5ずつ下げる、上げる、というのは。この話し合いも団交で何度もやっている。

組合:その基準をきちんと文書で出してほしい。

経営:だから人件費比率70%を基準にしている。文書でなくても分かるだろう。

組合:いや、文書で示してほしい。それが何故できないのか。

経営:示せるものと、示せないものがある。

組合:これは示せないものなのか。

経営:即答できない。

組合:18年には定員の確保を基準にしながら、それが達成されると、次は人件費比率に急に変わる。そういうことがあるからきちんとした文書を要求する。理事会で話したのならばその文書があるはずではないか。

経営:それが70%である。

組合:人件費比率だけで決まるということか。それでどの様に上げたり下げたりするのか、それを文書で示してほしい。

経営:それが何故必要なのかがわからない。

・・・・
 この後、しばらく騒然となる。
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経営:静かにしてください。

組合:騒いでいるのではない。

経営:ふざけるんじゃない。

組合:いま「ふざけるんじゃない」と言ったか。

経営:喋るんじゃない。大きな声を出すんじゃない・・・。

組合:「ぎゃーぎゃー騒ぐな」と言ったか。

経営:言った。

・・・・
 また騒然となる。
・・・・

組合:話を戻す。我々の給料を下げているのだから、その土台となるものをきちんと示すのが普通ではないのか。賞与のカットは就業規則に則ってやったわけではないだろう。

経営:就業規則には賞与のことは書いてない。何か月分とか、そういうのは無い。

組合:以前は「県に準じる」と書いてあった。それがいつの間にかなくなっている。周知されずになくなっている。誰が変えたのか。

経営:当時のことは分からない。その頃は組合が無かった。

組合:組合の有無にかかわらず、従業員に知らせるのが当たり前のことである。労使対等、労使きちんと話し合いができて、一方的な押し付けが無いことである。

経営:違う。先生方の要求どおりにやっていたら学校経営ができない。

組合:経営者の言うとおり私たちは働いてきた。

経営:だからできない。

組合:以前そちらから「経営に失敗した」と言ったことがある。多分。

経営:多分で、ものを言わないでほしい。

組合:その件については後でお話しする。

経営:経営に失敗したと言ったかもしれないが、失敗もあったし。成功もあった。

組合:ならば、格差支給などというひどいことをしなくても良いのではないか。

経営:今初めて言うが、もし失敗ばかりだったら今の学園は無い。成功のほうが多かったから今ある。これからあなた方の要求どおりやっていたらこの学校は無くなる。そのとき、あなた方は責任が取れない。だから私たちは一所懸命経営して先のことを考えている。

組合:責任を取るのならば、格差支給の前にあなた方が取るべきではないか。私たちが責任をとらされている。16年度に給与を改定したときに、今後は大丈夫であると言ったではないのか。それにもかかわらず格差支給をしている。失敗ではないのか。

経営:16年度の時点ではもっと厳しい予測をしていたが、あの時はそちらと和解して決めた。ところがそれ以降、考えている以上に生徒が減少してしまった。本来ならば賞与が払えない状態だったが、貯蓄を崩して払ってきた。それを何故理解できないのか。

組合:元号が平成になった頃から、少子化対策をして行くといっていたではないか。では経営は健全と言って良いのか。ならば財務三表を見せたらいかがか。

経営:あれで十分である。

組合:学園は5校もあるのだから、お金の回り具合を見たい。

経営:千葉県に54校高校があって、何校定員割れしているか知っているか。

・・・・
 騒然となる
・・・・

組合:過去に大幅に定員以上をとっていた。あのときの余剰金はどこに消えたのか。

経営:以前に言った。

組合:三表を出してくれれば納得できる。交際費や、管理職の年俸、早期退職、訳の分からないことをずいぶんやっているではないか。

経営:出した。

組合:黒塗りではなく、開校以来のを見せてほしい。お金の動きが分かる。

経営:三表は以前から出している。そちらが取りに来ないだけである。弁護士や会計士に聞いてもあれで十分、分かるはずだと言われた。

組合:分からない。

経営:分かるようにしないだけではないのか。

組合:学校の公認会計士は、学校会計に則ってやっているだけで、そこに何があろうと追求はしない。

経営:会計士に失礼である。

組合:数字があっていれば良いだけである。

経営:会計士に相談したところ、大項目だけで経営が苦しいことはわかるといわれた。

組合:何故苦しくなったのかを確認したい。

経営:昔のことを掘り返してどうするのか。

組合:こちらで判断する。

経営:会計士にはこの方が分かりやすいと言われた。

組合:我々には全部書いてあるほうが分かりやすい。個人には渡しても我々にはくれないのか。個人と組合、組合を軽視するのか。

経営:あれは渡してはいけないものを見せてしまった。間違えた。

組合:個人に渡せるのなら我々にも見せてほしい。

経営:資料は出している。これ以上にものを見たいというのは、ただあらを探したいだけなのだろう。

組合:あら探しではなく、本当に苦しくなった証拠を知りたい。格差支給の基準もださない。

経営:一般的な話として、学校や企業でその様なものを出しているところは無い。

組合:会社の例を言うが、企業であれば従業員の給料を削っておいて、自分たちの年俸は教えないなんて、ありえない。そちらの手当てなどを知りたい。

経営:就業規則の通りである。

組合:その就業規則が知らないうちに変わっている。確認するが、就業規則に則ってやっているのか。就業規則は学校の憲法であると。そして、その通りに手当ても含めて、みんなやっているということか。本部も含めて。

経営:そういうことである。

組合:分かった。学園全体が就業規則に則ってやっている。裏のお金などは無いのか。

経営:無い。

組合:分かりました。

経営:裏金という言葉が出たが、その様な言葉が出るということは、最初から我々を疑いの目で見ているということか。これはあら探しの団交なのか。

組合:この組合ができたときにも同じ質問が出た。その時には「いいえ」だったが、今は「はい」と言わざるを得ない。隠れて退職したりする人がいる。

経営:隠れてとはどういうことか。

組合:同時期に退職された先生方は発表されている。ところがその時に、発表されずに早期退職した人がいた。

経営:ちゃんと退職届は出している。

組合:公表していない。

経営:その様なことは関係ない。辞める、辞めないは、個人の問題である。

組合:こちらから質問して、初めて「辞めました」と言った。このような事があるから、疑ってしまう。学園に損失を与えているのではないのか。

経営:その様なことはない。学園にはプラスになっている。給料が下がっている。そちらのKさんよりも安い。

組合:64歳で割増金もらって早期退職をもらっている。その翌年、21年度に早期退職制度が無くなっている。翌22年度には新しくなったが、割増率も、基準も変わっている。新しい制度では早期退職するよりもあと1年働くほうが良くなっている。就業規則にしても、制度にしても、これらは経営側から示されるものであり、それを経営側が上手く利用しているように思える。これはおかしいのではないかと言う声が職員の間ででてきている。早期退職したならば、普通はここに居ないのではないか。

経営:何か都合が悪いのか。

組合:そうではなくて、運用、適用の仕方に疑問を持つ。

経営:では同期に退職した人で、非常勤を希望した人を雇わなかったが、その人を雇っておけば問題は無かったのか。

組合:そうではない。早期退職制度を使ったのに今ここにいると言うこと。疑問があるのは当然のことである。

経営:早期退職された方で、再雇用となっている先生は多数いる。そこは運用の問題である。

組合:ケースとしてはぜんぜん違うのではないのか。

経営:それは理事長の裁量権の問題である。

組合:労働者は皆、平等に扱わなければいけないのではないのか。

経営:ここは私学なのだから、理事長の裁量権があっても良い。

組合:裁量権の乱用ではないのか。

経営:乱用ではない。

組合:話を戻す。格差支給の基準は出してもらえるのか。

経営:理事会を代表するものであっても、一人で決められないものもある。理事会へ持ち帰ってそこで決済されるものもある。

組合:代表としてどの様に考えるか。

経営:なんとも言えない。

組合:それは出したくないと言うことか。

経営:勝手に思われても困る。

組合:ここで判断がつかないのなら理事長に出席いただきたい。

経営:理事長が出ても同じである。

組合:ならば理事の方全員に出席願いたい。

経営:無理である。

組合:理事長の裁量権といってみたり、決められないと言ってみたり。

経営:民主主義。

組合:どこがですか。

経営:細かいことかもしれないが、先生方もいい思いしていたことがある。

組合:無い。

経営:細かいことだが、交通費。実際に掛かっている交通費の3倍も4倍も貰っていた人もいるのではないのか。

組合:それはおかしい。交通費の算出は3ヶ月定期の3分の1という規定があった。それに基づいて計算しただけ。あなた方も貰っていたはずである。誰か得をしているのか。違う意味でいい思いしている人がこの中にいるのか。

経営:いない。

組合:ならばいい思いなどしているわけが無い。

経営:その規則がいい思いの規則だった。

組合:その証拠は。

経営:例えば、I先生は家から車で通勤していた。

組合:固有名詞を出して良いのか。

経営:かまわない。

組合:それは規定の中でやったのだから、誰もいい思いなどしていない。

経営:ガソリン代を払っていたが、あの方はぐるっと大回りをした交通費を請求していた。実際の何倍も払った。

組合:なぜ、分かったときに注意しなかったのか。

経営:だから、例えば、こういう事もあった、と言っている。細かいことかもしれないが。(以前は3ヶ月定期の3分の1を自家用車通勤者に支給していた)その後車通勤の規定を作った。車通勤の人は何キロで、ガソリン代いくらと改定した。

組合:規則どおりやっているだけだ。

経営:ガソリン代が実際に5千円しか、掛かっていない人が2,3万円貰っていたらいい思いではないのか。なぜこちらから「いい思い」と言う言葉が出たかと言うと、そちらが先に「いい思い」とか「悪い思い」とかいったからである。

経営:昔は定期代で換算して交通費を払っていた。それを今度はガソリン代に変えた。そうしたら交通費がすごく安くなった。学校としては交通費が下がった。と言うことはこのまま続ければ効果があるということ。だから普通に戻した。

組合:良いではないか。しかし、その様なこと、今話題にしていない。

経営:「いい思い」とか「悪い思い」とか、最初に口に出したのはどちらなのか。

経営:いつもこのような話になる。これが団交なのか。

つづく・・・

※ホームページ掲載に当たり、一部レイアウトの変更をしました。

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