2009(平成21)年10月15日(木)号
団体交渉行われる(その4)
3. 今後、賞与格差を続け、定昇停止に関する就業規則の改定を行った場合に、どのような経営展望があるのか。具体的に説明願いたい。
回答:諸先生方のご協力を得て、人件費増の鈍化を背景に、各校における中期計画や学園としての中・長期展望を踏まえて、経営の健全化に努力していく。経営計画については、鋭意作成検討を行っている。
4.16年度以降、理事長・学園長の年棒が高騰したという情報が組合にもたらされたが、16年度以降のお二人の年棒について具体的数字を持って説明を願いたい。
組合:全て抽象的で、どのように健全化していくのか。また、どのように人件費の鈍化を背景に考えていくのか。
経営:各校で考える。
組合:協力が得られるわけが無い。1回きりの説明会で、後は(個人的に)聞きに来い。数字は持っているのではないか。
経営:持っていない。
組合:それが無ければ、我々の定昇ストップに対して、これだけの根拠があるから泣いてくれなどと言えない。何度も言っているが、ベースになるのは経営状況である。今の学校(学園)の状況を説明して、今の状況がどれくらい続くとどうなるのか、55歳定昇ストップでその状況がどのように変わるのか。そこで浮いてくるお金はこれだけで、それを将来に備えて蓄えたい。もちろん、そこには、理事長や学園長の年棒も含まれて発表されなければおかしい。
経営:なぜか。
組合:当たり前である。人件費に当然含まれている。
経営:要するに、理事長と学園長の年棒を知りたいのか。
組合:経営努力をしているのではないのか。普通の会社の経営者は、このような場合、どのような努力をするのか。
経営:それを出している会社もあれば、出していない会社もある。
組合:会社ではない。学校法人である。
経営:学校法人でも出していないところもたくさんある。
組合:公的資金(私学助成金)を受けているのだから、公になるのは当然のことである。
経営:先生方も同じでは。
組合:我々は給与表があって、いつでも見せている。就業規則に載っている。見られても疚しいことは何も無い。余分なものは何もついていない。
経営:表に出るものではない。
組合:出ている。
経営:それは違う。
組合:以前から言っているが、このような経緯で賞与を下げるのなら、まずトップが我々の年棒はこれだけで、これだけ下げるから職員も下げてほしい。本来はそうではないのか。我々の給料は就業規則に出ている。
経営:就業規則には出ているが、外には出て行かない。
組合:就業規則に載っていることが、出ているということである。誰もが就業規則を閲覧できる。
経営:それは違う。
組合:オープンになっているということだ。労働基準局に行けば見られる。
経営:そこら辺の近所の人たちが先生たちの給料を知っているのか。
組合:一般の人に知らせるというのではない。同じ学園の人ならば誰でも見ることができる。見えないのは経営側の年棒だけである。だから、見えるようにすべきだ。
経営:職員の給与を見られるのは、我々が知りうる立場にいるからである。
組合:その立場ならば、この状況下で自分たちの年棒を踏まえて、どのような経営努力を考えたのか。まず自分たちの身を削ることをしているのか。それを示した上で、我々にも削ってくれというのが本来の経営者としての良識ではないのか。
経営:削っている。
組合:ならば、証拠を出していただきたい。質問の4に関連するので続けるが、16年度以降学園長の年棒が高騰したという情報があるが。
経営:どこからか。
組合:ニュースソースは言えない。これについて誠意ある回答は無いのか。
経営:理事会の決定である。
組合:年棒を決める方法を聞いているのではない。もらった数字を16年度以降答えてもらいたい。なぜならば、16年度以降は我々の給与を削っている。以前の団交でも回答をもらったが、当然我々(経営側)も下げていると。ただ、そこには何の証拠も無い。ガセの情報なんか持ってくるなと、こんな情報は一切信用できないと言い切れるのか。異議があるのならば、疑われないような情報をはっきりと出して欲しい。
経営:学園長の給与は毎年昇給しない。これは仕方が無い。理事会で決めて、全く据え置きだった。先生方はその間昇給している。据え置きではない。
組合:口頭で言われても、信用できない。きちんと数字を示したうえで、下がった、上がったといってもらわないと。以前、本部長、理事長、学園長の3人は年棒でそれ以外は2あるいは3等級でやっていると聞いている。当時は本部長がいた。
経営:そのとおりだ。
組合:今はその役職は無くなった。当時の本部長は「たいして貰っていない」と言っていた。ならば(年棒を)言ったらどうか、と聞いたら話が止まってしまった。言えないが「たいして貰っていない」、これはさっきまでの話と変わらない。数字を出さずに「たいして貰っていない」。まして、当時は我々の賞与カットしていないときである。それでも質問した。そのほうが、先生方に変な疑いを掛けられるよりも良いのではないか。
以前の団交で、ある教員の件で経営側は「自分が疑われるのなら、自分で(その潔白を)証明しなさい。」ということを言っている。同じではないのか。今はあなた方が疑われているのだから、その疑いを晴らしたらどうか。きちんと数字で示して、「我々はこれだけしか貰っていないし、経営努力もしている。教員の賞与をこれだけ削る前に、我々は年棒をこれだけ下げた。」と示したらいかがか。それを下衆のかんぐりなどと逃げるよりよほどすっきりするのではないか。我々もそれだけの根拠を示されたら納得する。ところが一度も我々に示さない。以前の本部長もそうだった。
経営:以前の本部長は号級だった。
組合:年棒と聞いている。
経営:年棒も号級も同じようなものである。
組合:出すべきだ。年棒を聞くほうがおかしいと怒らずに、疑われているのだからその数字を明らかにするほうが良いのでは。
経営:出せない。
組合:では出せない中で聞くが、ちゃんと自分たちも下げているのか。
経営:下げている。
組合:理事長もか。
経営:下げている。
組合:何時からか。
経営:確か、15年か16年だと思う。
19年(本部事務)
組合:19年。なぜか。15年に我々の給与改定を行っている。そのときに下げたと明言している。本当に19年か。
経営:違う、違う。
組合:何度も確認している。はっきり言って欲しい。何時からなのか。
経営:かなり前だ。
組合:学園長自ら言ったらどうか。毎年下げているのではないのか。15、16年位と言っている。その頃から下げているのか。
経営:はい。
組合:学園長も理事長もか。
経営:はい。
なお、翌日9月29日に経営側から連絡があり、下げた年度は15及び19年度だそうです。
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経営者は、事を誤って事業が失敗したような場合には、自分が破産しても、たとえ一円でも従業員に渡すということを考えなくてはいけない。それが経営者の心がまえである。 松下幸之助
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※ホームページ掲載に当たり、一部レイアウトの変更をしました。
コメント
個人的見解:
人件費増の鈍化を背景に、各校における中期計画や学園としての中・長期展望を踏まえて、経営の健全化に努力していく。経営計画については、鋭意作成検討を行っている。
1.経営健全化の具体案は何もなし。更に「これから見当していく」っておかしな話ですよね。今後の計画があっての削減実施じゃないんですか。明らかに職員いじめで「手っ取り早く自分たちの収入確保」のための見切り発車の「ボーナスカット」「55歳定昇ストップ」でしょう。今後の展望も持たずにとりあえず我々の給料・賞与を下げることしか頭にないのが明白ですよね。
16年度以降、理事長・学園長の年棒が高騰したという情報が組合にもたらされたが、16年度以降のお二人の年棒について具体的数字を持って説明を願いたい。
2.15年・19年に下げていると回答しているがいくら下がったのか・・・また、実は大きく上げている年度もすでに組合ニュースへの匿名投稿で報じられています。現在その根拠となる資料はすでに・・・・・ですが、15年度以降の毎年の年俸をハッキリと数字でだしてもらいたいですね。例えば今年2000万円にして来年1900万円、再来年2100万円にされたのでは溜まりませんからね。現実にはそうしているのですが。理事長・学園長の年俸についてだけではなく、今いくつかの情報が組合にもたらされていますけど。それらについては今回のニュースの最終版が出たら全て書き込ませていただきますよ。お楽しみに。