2009(平成21)年10月 9日(金)号
団体交渉行われる(その3)
2.16年度給与改定時に「今後に備えるため」と言っていたが16年度以降の経営努力について具体的にどのような努力をしたのか説明願いたい。
また、当然、その努力の結果どのようなプラス・マイナスがあったのか も具体的に説明願いたい。
回答:当該校にて回答済みである。平成16年度以降の入学生徒減により、定員の確保ができなかった。その結果、人件費が急上昇した2校における経営努力には次の事項がある。
酒々井校においては、経費の見直し、募集定員減、希望退職者募集、制服改定、バス路線増、西門開通、小規模修繕、賞与の減額、常勤職員の採用の見合わせなど。
船橋校においては、学科改編、校名変更、制服改定、中途退学者減、バス会社およびその路線も変更、希望退職者募集、賞与の減額、常勤職員の採用の見合わせなど。
これらによって、経費を削減し、賞与額の漸減による人件費の漸増措置がとられたが、校舎補修の停滞や、設備更新の鈍化は否めないものがある。(注:原文通り)
組合:平成15年度に給与の全面改訂が実施された。そのときの団交で、当時の本部事務局長は、「15年度で全ての借金は返済した。これから基本金を積み立てるという前提で改定を行った。」と証言し、地労委で和解した。その後、どのような経営努力があって、プラス・マイナスが生じたのかを一つ一つ数字をあげて具体的に示さなければ回答にならない。こちらの趣旨は、たとえば何年度の予算はこうで、それに対して経営努力をした結果、どのようなプラス・マイナスがあった、マイナスが続いたのならばそれを証明するものを出してもらわないと納得できない。だから数字を出して欲しいと言っている。今回の回答において、こちらの質問の意図が理解いただけているのか。そして後日具体的に回答する準備はあるのか。このままだと今までの団交と同じ繰り返しで、なんら進展しない。
経営:全くその通りである。
組合:こちらの意図は理解したということか。
経営:数字がほしいのか。
組合:経費の見直しをどのように行ったのか、たとえば、希望退職者募集の結果、どのようなプラス・マイナスがあったのか、一つ一つの具体的な数字がほしい。
経営:もし、そちらで数字がほしいのなら、そういうものはあるが。そちらの要求はどのようなものか。こういうものを出してくれというものを出して欲しい。
組合:改めて質問書を出すのか。
経営:それを見て、こちらで出せるものは数字を入れる。
組合:(穴埋め問題のような質問書を)出せるものなのか。そうではなく、経営側がどのような努力をして、どのような結果が出たのか、具体的にまとめていただきたい。その後、こちらでどのような数字がほしいかを要求する。時間を気にしているようなので、次に進みたい。
経営:その前に、浦安の例をあげるとおかしいが、基本的に、他の2校での定員充足率が急激に落ち込んだことが一番の原因である。
組合:我々が求める回答は、「経営側の予測(15歳人口減に対する影響)で組んだ経営計画と、実際の実績を比較して、どれほどの赤字が出てしまった。それを今までの蓄積ではどうしようもない、もしくは(先ほどの答弁のように)本部を経由して他校から補助しても解決できない」という具体的な数字をもった説明である。ただ突然減った、では説明にならない。当然予測できたはずであり、それに備えてどのような経営計画を立てていたのか、その計画に対して実際はどうであったのか、その説明があって、初めて突然減ったためにこのようなマイナスがあった、と説明ができるのではないか。
経営:もう少し具体的に検討する。
組合:検討ではなく、回答を求める。
経営:前向きに。
組合:前向きに考えてもらえる。
経営:はい。
組合:数字とか具体的に出せる。
経営:出せる部分と出せない部分がある。数字だから、きちんきちんと出せない部分がある。
組合:数字だからこそ、間違えの無いものが出せるはず。きちんと出せない。
数字というのは怪しい数字ではないか。
経営:そう意味ではない。
組合:数字だからこそ、きちんと出せるはず。
経営:例えば、募集定員、希望退職募集、改定、こういうものを数字できちんと出せということか。
組合:出せばすっきりする。
経営:出せるものは出せるが、出せないものもある。
組合:会社なら出せる。
経営:出せない。
組合:希望退職者を募集したときの予想と実際の差、これは出せないか。
経営:それは出せる。
組合:ここで問題なのは、(希望退職者を)再雇用してどれだけの給与を出しているのか、そして、何のための早期退職なのか、それを含めて、希望退職募集に対してどれだけの(人件費節約の)結果を出しているのかを数字で示してほしいということだ。だからここに書いてあるものの全ての数字を明らかにして、見直す必要がある。
経営:委員長に応えたとおり、前向きに考える。出せるものは出す。
組合:こちらの要望したものは全て出していただきたい。
経営:出せないものもある。
組合:分かった。出せるものは出してもらって検討する。こちらが要求して出せないものについては再度要求し、出せない場合は理由を明らかにしてもらう。
前号でお伝えした、「人件費比率の設定基準」と今回お伝えした「希望退職者募集についての評価」は少なくとも数字を示す約束を得た。
*** お知らせ ***
平成16年に行われた千労委「鎌形学園事件」の審議調書を公開します。閲覧希望の方は委員長まで申し出てください。
※ホームページ掲載に当たり、一部レイアウトの変更をしました。
コメント
酒々井校においては、経費の見直し
1.具体的にどのような経費見直しがあったのか??
募集定員減、希望退職者募集
2.希望退職に応じ、割り増し退職金を貰った某職員は即日、非常勤で再雇用。しかも月の基本給は61.8万円だったものが、非常勤で60万円なんですよってことは正雇用のときはボーナスやら手当やらでいったいいくら貰っていたのですかね。早期退職勧奨割増金の意味があるのでしょうか。
制服改定、バス路線増、西門開通、小規模修繕、賞与の減額、常勤職員の採用の見合わせ
3.この間、酒々井校・船橋校では教頭2人制を導入。管理職を増やして教員としての授業数を減らし、結果非常勤をとらざるを得ない状況を招いて人件費増大となっていますが・・
もし、そちらで数字がほしいのなら、そういうものはあるが。そちらの要求はどのようなものか。こういうものを出してくれというものを出して欲しい。
4.まるで経営センスのない回答である・・・通常では考えられない。こちらの質問の意図をまるで理解していないとしか考えられないでしょう。問題を摩り替えるというか、答えられないのではないでしょうか。
経営努力をしている???
5.経営努力とはまず、どれだけ経費を削減するかから始めるのが当たり前です。15年度以降、例えばそれまでの年間約130万円のガソリン代・同様の高速代計260万円以上が消費されているけれどもそれらを考えれば理事長が自分の足で出勤するだけで理事長車の経費及び運転手さんの給料で年間800万以上の経費が削減されるはずです。また、あのベンツを手放すだけでも300万円は収入として計上されるのではないでしょうか。そういう努力は一切していないのが現状であるにもかかわらず「努力している」といえますかね?